今回は名詞について学んでいきましょう。
名詞とは、もの、人、場所などの名前を表す言葉です。
英語は日本語と違い、名詞を数えられるか数えられないかで分けます。
では、どんな名詞が数えられて、どんな名詞が数えられないのでしょうか。
その分類の方法を見ていきましょう。
数えられる名詞の考え方
数えられる名詞は決まった形があり、「1つ」「2つ」と数えられる。
例えば、本は1冊、2冊と数えられます。ペンは1本、2本。
犬や猫は1匹、2匹ですし、人は1人、2人ですよね。
これらの名詞は、数えられます。このように同じ種類のものに共通する名詞を普通名詞という。
また、数えられる名詞なので、辞書や参考書では可算名詞と呼ばれています。
可算名詞は、1つなら「1つ」という意味のa、もしくはanをつけます。
本(1冊):a book ペン(1本):a pen 犬(1匹):a dog 猫(1匹):a cat など
aとanの使い分け
・名詞の1文字目が母音(a,i,u,e,o)で発音する場合➡ an 例)an apple, an elephant, an onion
・名詞の1文字目が子音(母音以外)で発音する場合➡ a 例) a box, a house, a teacher
可算名詞が2つ以上の場合は名詞にsもしくはesをつけます。これを複数形と言います。
sとesの使い分け
基本的にはsだけをつける名詞(主に下記以外の名詞)が多いですが、esをつける名詞にはいくつかルールがあります。
・名詞の語尾がs,sh,x,chの場合➡ es 例)bus→buses, dish→dishes, watch→watchesなど
・子音字+ y ➡ yをiに変えてes 例)story→stories, baby→ babiesなど
・子音字+ o ➡(e)sをつける 例)potato→potatoes, tomato→tomatoesなど
※短縮された名詞で子音字+oで終わるものはsをつける
例)pianoはpianoforteの短縮形なのでpianos
photoはphotographの短縮形なのでphotos
・名詞の語尾がf(e)の場合➡fをvにしてes 例)knife→knives, wife→wives, leaf→leavesなど
最初は覚えるのが大変ですよね。そんな時は、とにかく音読です。
口に出して言うことで、少しずつ慣れていきます。筋力と同じで、やればやるほど口が英語に慣れていきますよ!
そしてさらに複数形には、sやesをつけるのではなく、形が変わる不規則なものがあります。
例えば、人(1人)は、a personですが、2人以上の複数になるとpeopleになります。
不規則な複数形
・child(子ども)→children
・man(男の人)→men
・woman(女の人)→women
・mouse(ねずみ)→mice など
これらも少しずつ覚えていきましょう。
さて、ここからは数えられない名詞について見ていきましょう。
数えられない名詞の考え方
数えられない名詞は決まった形がないものです。数えられる名詞とは反対ですね。数えられない名詞は不可算名詞と言います。この不可算名詞は3種類あります。
➀抽象名詞:一定の形がなく、見たり触ったりできないもの
music(音楽), homework(宿題), soccer(サッカー), news(ニュース), information(情報)など
➁固有名詞:世の中に1つしかないものの名前
Japan(日本), Tokyo(東京), Mt.Fuji(富士山)など
③物質名詞:一定の形をもたない物質(液体、気体、材料、材質、加工品など)
water(水), rain(雨), air(空気), salt(塩), rice(米), bread(パン), paper(紙)など
なぜ、bread(パン)やpaper(紙)が数えられないの?
日本人にはこの解釈はモヤモヤしますよね。
考え方としては、物質名詞の一定の形をもたない=人によって思い浮かべる形が違うということ。
bread(パン)と言っても、あんパンや食パン、フランスパンやメロンパンなど人によって思い浮かべるパンは人それぞれ違いますよね。なので数えられないのです。
それでもモヤモヤしますか? 実は私も同じです(^^;
では、もうひとつの考え方!
加工品は物質名詞ということで、bread(パン)も加工品です。四角い型に入れて焼いたら食パンになりますし、コロコロ丸くして焼くとロールパンになります。なので一定の形をもたないということです。
paper(紙)も考え方は同じ。紙と言ってもたくさんあります。コピー用紙になったりメモ紙、和紙や障子になったりと一定の形をもちません。
不可算名詞は可算名詞のようにa(an)やs(es)はつけません。数えられないものに数の認識はできないからです。
不可算名詞はそのまま使うか、量や程度を表す語をつけます。
【例】
・water(世の中にある水という物質) → some water(ある程度特定された量の水)
・milk(世の中にある牛乳という物質)→ some milk(ある程度特定された量の牛乳)
【使い方】
・I like milk. 「私は牛乳が好きです」(牛乳という物質が好きという事を表している)
・I’ll go to the supermarket to get some milk. 「牛乳を買いにスーパーに行ってきます」(スーパーに売っている牛乳パックに入った牛乳some milk ある程度特定された量の牛乳をイメージしている)
コップ1杯の水って何て言うの?
不可算名詞は数えられないのですが、それらを容器などの入れ物に入れると数えることができます。
・コップ(グラス)1杯の水 → a glass of water
・カップ1杯のコーヒー → a cup of coffe
まとめ
いかがでしたか。数えられる名詞は形が決まっていて、数えられない名詞は決まった形がありません。日本人にとってはこの概念を認識するのは難しいですが、「難しいもの」と割り切って不可算の名詞を覚えるのもひとつの手段かもしれません。一気に覚える必要はありません。少しずつコツコツいきましょう!
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