時制【現在形と現在進行形】

時制とは何でしょうか？時制とは「時」を表す述語動詞の形のことです。
英語を学習する上で、時制を理解することはとても大切です。なぜなら、英語は日本語より細かく時制を意識して話す言語だからです。
日本語を母国語にしている私たちには、初めは難しく感じるかもしれませんが、ルールさえ覚えてしまえばきちんと使い分けることができます。
時制には大きく分けて3種類あります。

⒈基本時制：現在形・過去形・未来を表す形
⒉進行形：be動詞＋～ing
⒊完了形：have＋過去分詞

ではまず、時制の基本から学んでいきましょう！

現在形

現在形を使うのは主に以下の3つの時です。

①「現在の状態」を表す

一般的な状態を表す動詞
・I live in Osaka.　私は大阪に住んでいます
・I have a car.　私は車を持っています
心の状態を表す動詞
・We like dogs.　私たちは犬が好きです
・They want a bike.　彼らは自転車が欲しい
感覚・知覚を表す動詞
・I know his phone number.　私は彼の電話番号を知っています
・I see the building.　私はそのビルが見えます

上記の例文に出てきた一般動詞、live「住んでいる」like「好き」know「知っている」などは一般動詞の状態動詞と言い、「現在の状態」を表しています。

➁「現在の習慣的行為」を表す　

・I watch TV.　私はテレビを見る
・She plays the piano.　彼女はピアノを弾く
・They study English.　彼らは英語を勉強する
・The bus leaves at seven.　そのバスは7時に出発する
・My school starts at eight thirty.　私の学校は８時30分に始まります
※主語が3人称単数（IとYou以外の1人の人や1つの物）で現在形の場合、一般動詞にsもしくはesをつける。

これらの一般動詞は動作動詞と言い、「動作・行為」を表しています。普段から繰り返してやっている事（習慣）やバス、電車などの時刻表、時間割などのタイムテーブルも現在形で表します。

③「普遍的な事実」を表す

・The sun rises in the east.　太陽は東から昇る
・The earth goes around the sun.　地球は太陽の周りを回る
・Practice makes perfect.　継続は力なり
・The early bird catches the worm.　早起きは三文の得

「太陽は東から昇る」のような普遍的な事実や「早起きは三文の得」などのことわざは現在形で表します。

現在進行形

次は現在進行形です。これは「進行中の動作」を表し、「（今）～をしています」という時に使います。現在進行形は＜be動詞＋一般動詞のing＞で表します。be動詞はis,am,areがあり、どのbe動詞かは主語によって異なります。

・主語が I ➡ am
・主語が He, She, Mr.White, Emily, It, The trainなど ➡ is
・主語が You, We, They, Tom and Katyなど ➡ are

・I‘m listening to music.　私は音楽を聞いています
・She is eating breakfast.　彼女は朝食を食べています
・They are cleaning the room.　彼らはその部屋を掃除しています
・These days, I’m reading an English book.　私は最近、英語の本を読んでいます

これらは、「（今）その動作が進行していて、まだ終わっていない」ことを表しています。

では、下の例文を見てみましょう。

・These days, I’m reading an English book.　私は最近、英語の本を読んでいます

この文は、話している今この瞬間に英語の本を読んでいるのではなく、現在「一時的に一定期間続けている動作」を表しています。例えば、この会話が学校で友達を前に話している会話だとします。その時点では、話し手は本を読んでいません。本を読んでいる場所は自宅かもしれません。文章から分かる事は、「最近英語の本を読み始めて、今も読み続けている（まだ読み終えていない）」という事です。

進行形にできる動詞は、原則「動作動詞」だけ！

ただし、例外で3つの条件でのみ状態動詞を進行形にすることができます。
解説していきます！

①状態動詞が「動作」を表す場合
★have:「持っている」（状態動詞）ではなく、「食べる」（動作動詞）で使う時
・We are having lunch now.　私たちは今、昼食を食べています
★taste:「～の味がする」（状態動詞）ではなく、「味見をする」（動作動詞）で使う時
・He is tasting the soup.　彼はスープの味見をしている

➁「状態が変化している途中」を表す場合
★resemble:「～に似ている」（状態動詞）
・He is resembling his father.　彼は彼の父に似てきている

③「一時的な状態や性質」を表す場合
★be:「～である」（状態動詞）
・The boy is being polite today.　その少年は今日礼儀正しい ➡（いつもは礼儀正しくない）
※be動詞の現在進行形の作り方は、＜be動詞＋～ing＞の～ingをbeingにする。

まとめ

今回は時制の最初に学ぶ、現在形と現在進行形を解説しました。これから学習する、過去形、未来の形の土台になるものなので、何度も繰り返し復習してみてください。
そして自分の習慣的行為を頭の中で英作し、口に出してみてください。また、今やっている動作を実況するように英作にチャレンジしてみると、定着スピードが上がります。
インプットしたらアウトプットです。最初は同じ文を繰り返すだけでもOK！ゲーム感覚でやる！
肝心なのは、時間が空いても諦めずに、そこからまた継続するのみです☆